【完】白い花束~あなたに魅せられて〜
「みんながいたかどうかは問題じゃないのよ!」
ガミさんの大きすぎる声にはっとした私は、まぁごもっともな意見かも。
…なんてどこか他人ごとに考えていた。
アイドルたる者は、いかなるスキャンダルも、命取りになるらしいからね。
顔を赤くして憤慨するガミさんを見て、やっぱり彼女も仕事人間なんだな、と関心したのはほんの一瞬だった。
「てゆーか仁菜!この人私がすっごい憧れてたダンサーなのに!
きぃ〜〜!羨ましいぃ〜!」
ガミさんはふつふつと怒りが込み上げてきたのか拳を強く握りしめている。
『………論点そこですか?』
「そうよっ!何で私も誘ってくれなかったの!!」
…何でって言われても…
私はちらっと珠璃を見て助けを求めた。