【完】白い花束~あなたに魅せられて〜
「朱璃やめてやれ」
「大和!だってガミが仕事辞めて、からかう相手が陽斗くらいしかいねーんだもん」
ほっぺたをぷくり出す朱璃は、仕草は可愛くても言動はちっとも可愛くない。
陽斗は私の身代わり…か。
NASが解散して2年、今はそれぞれ個人で活動していたりする。
朱璃はと仁菜は女優に。
亜美奈はプロメイクに。
「で?主役の仁菜達はどこ行ってんのよ〜?」
「翔がなんか用事あるからって言ってたけど……あ、涼から今着いたって連絡来たわ」
振動する携帯を確認し伝えれば、みんな一様に手にしだしたもの。
「いーい?仁菜が来たらこの紐を思いっきり引っ張るのよ?」
「うんっ!」
健にもそれを握らせ、説明すれば元気よく頷いた。
「あ、仁菜来たわよ」
「「「「「結婚おめでとうっ」」」」」