【完】白い花束~あなたに魅せられて〜
「千夏さんなら珠璃の撮影があるから後から来るってさ」
私の疑問には涼が答えてくれた。
『…ふーん…涼、カフェオレ飲みたい』
「我が儘な妹」
涼はぶつぶつ呟きながらも、カフェオレを冷蔵庫から出してくれる。
「仁菜はもう少し食べれないのか?」
不安気な視線を私に向けた社長に『…お昼、食べなきゃだからね』と告げれば俄然元気がでた様子。
「仁菜も親父の扱いに慣れてきたな」
社長は一人お昼を何にするか張り切っていて、そんな社長を見た涼が後ろでくすくすと笑っていた。
『…まぁね』
カフェオレを一口飲んで私の朝ご飯は今日も終了した。