永遠の輝き
1
とあるホストクラブの一室に凛とした甘い声が響く。
「……以上でミーティングを終わる!」
という言葉を合図に殆どの男達がこの部屋を後にする。
この部屋に残ったホストは計6人。
1人はオーナーの鏡 直樹。
源氏名は奈緒(ナオ)。
「よしっ!今日も張り切って行こう!!」
「……ってか、オーナーは接客やらないじゃないですか。」
No.1ホストの加藤 誠吾。
源氏名は星衣(セイ)。
「まぁまぁ、オーナーなんだからイイじゃないの。」
No.2ホストの保母 唯斗。
源氏名は優衣(ユイ)。
「優衣サンは、オーナーに優し過ぎるんですよ。」
No.3ホストの飯田 雅裕。
源氏名は雅(ミヤビ)。
「それ、お前が言える事じゃなくね?」
本当は雅と同じNo.3だが、五十音順でNo.4になった林 輝。
源氏名は光(ヒカリ)。
「あっ…あの……皆さん、喧嘩は良くないですよ。」
No.5ホストの酒井 和俊。
源氏名は華鶴(カズ)。
『…喧嘩じゃねぇし!!』
びくつく華鶴。
「ほら、もうすぐで開店の時間だ。さっさと動け!!」
オーナーに一喝入れられて、5人ともそれぞれ動きだす。
さぁ、開店の時間だ…。