君とタンポポ
「また、明日。」

渡鉦は言った。

「…はい、また明日。」

稀菜も返事をした。

2人はそう交わすと

稀菜はその部屋から出ていく。

1人残された渡鉦は

ボソリとつぶやく。

「優しいのは、君達だよ
愛してもいないのに私と…」

そう言い、さっき稀菜を

撫でた手に口づけをする。





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