辛いくらいに君が好き


不良や、ギャル、ヤンキー…そんな類の山だった。
実紅は不良でも、ギャルでも、ヤンキーでもない…どちらかというと、地味な子。
そんな実紅だから、このクラスの生徒を目にして…驚きを隠せなかったのだ。

実紅が想像していたのは、もっと普通の…普通の生徒達。
派手な生徒がこんなにいるとは予想外だった。


「…あたしに、友達なんてできるんやろか?」


実紅は騒がしい教室の中で、小さく呟いた。


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