ネコをかぶる俺様

「わーーーーーっ!!」


戸の開く音にとにかくビックリ!

気づいたら出るだけの
大声を出しちゃった。


そのままゆっくり
目を開けてみると・・・



眉をしかめた
お兄さんが立ってる。


なんだ・・・。
霊とかじゃなかった。




・・・・・・って!!!


「わっ!!」

自分が今裸である事に気がついた!

持ってるバスタオルが
ちゃんと体を隠してるか確認!

とにかく急いでタオルを
体に巻きつける。

バスタオルが大きめで本当に良かった!



「・・・こっちにいるとは思わなかった」

私とは逆に
至って冷静なお兄さん。
全く動じてない様子。

「鳴ってるからさ・・・」

そう言って上を指差した。


そうだ!
部屋の音楽かけっぱなし!!

なんか・・・頭の中が
グルグル回ってる!


軽くパニくってる私の方へ
お兄さんは歩み寄ってきた。


そのまま左手を伸ばしてきて、
私の濡れてる髪の毛を少し
軽くつまみあげる。


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