ネコをかぶる俺様
パジャマで脱衣所を出ると・・・。
お兄さんは台所の
冷蔵庫の前にいた。
その横を通らないと、
2階へは行けない。
どうしよう・・・。
何か言った方がいいよね?
何も言わずに素通りはやっぱ違うよね?
ど・・・どきどきしてきた。
どうしよう。
どうしよう。
どうしよう・・・。
「何か飲む?」
私の気配に気づいたのか、
お兄さんの方から
声をかけてきた。
その声に思わずビクっとする。
「はっはい!」
私の返事に、
お兄さんは笑い出した。
「?」
「いや・・・ごめん・・」
クックと笑いながら、
私の方にペットボトルを
1本差し出してきた。
それを受け取った瞬間、
手首をつかまれて
グィっとそのまま引き寄せられた。
「!」
一瞬でお兄さんが
すぐ目の前に!!