ネコをかぶる俺様
母の声に、翔と呼ばれた
お兄さんがこっちに
顔を向けた。
「そうでもないですよ」
少し困ったような顔。
穏やかな声。
そこで私と目が合った。
う・・・。
なんか・・・
顔のいい人に
見られるってのが、
嫌というか
恥ずかしいというか。
自分がイケてないだけに(汗)
緊張する。
思わず目線を下にして
視線をそらした。
私ってこういう人からは
どんな風に見えるんだろう。
なんかチョット気になって、
もう一度視線を戻したら、
目を細めて
ニコっと笑い返してくれた。
優しそうな笑顔・・・。
少しホっとした。