ネコをかぶる俺様
舞のでかい声に、
周りが驚いてこっちを見た。
私は舞を軽くはたいた。
「しーーっ!!」
「マジで?いいんだ?」
舞が目をキラキラさせて
私の顔を見る。
「そう!もうね、
顔もなんだけど、
声もいいの!声も!」
「マジ見たいんだけど!
写メとか撮ってないの?」
「撮るわけないじゃん!
いきなりそんな
言えないって!」
思わず2人でテンションが上がる。
「どうなん?
一緒に暮らすって!
チョット~!」
「それがさ、
お兄さん帰りが遅いから
まだ家の中で
顔会わせたこと
ないんだけど・・・」
「いきなりそんな男の人と
一緒に暮らすって・・・」
「そう!もう
すんごいドキドキする!
もし家の中で会ったら
どうしよう!とか・・・」