I LOVE YOU ?


「…あたし、スイと居て、幸せだって感じたことなかったの」

「…………」

「…いつもいつも違う女とヘラヘラして、特定の人を作っても浮気ばっかり平気でして」

「………」

「…愛を感じたことはなかったわ」



どんなに笑顔で話し掛けられても、どんなに体を重ね合っても。


本物の愛は、なかったでしょう?



あたしは、ちゃんとした愛がほしい。ちゃんとした、関係がほしいの。


想い、想われ。
愛し、愛されて。



あたしだけを見てくれない人なんか、もう、いらないの。



「…スイも、あたしじゃ不満だから別の人と関係を持つんでしょ?」

「俺は、本気でっ…」

「…今、目の前にいるのがあたしだけだから、そう思うだけよ。きっとあたしがいなくなればスイは違う女と会うわ」



腰に回されているスイの腕を話してあたしは向き合う。


ねぇ。いくら眉を寄せて苦しそうな顔をしても無理よ。


全部全部、アンタがイケナイんだから。




あたしは最後に、スイの頬にキスをした。






「さよならよ、スイ」





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