I LOVE YOU ?
目頭が暑い…。
何かが溢れ出しそう。
それはもちろん……
「……ふ……っ」
「ふふっ…泣かないのー。美人が台なしよ?」
「…美人じゃ、ない…」
久々に流した、涙だった。
差し出されたハンカチを受け取って顔を覆う。
…こんなことで、泣くなんて思わなかった。
元カレと別れた時も、スイが浮気した時も、泣いた事なんてなかったのに。
たかが、スイの隣にあたしじゃない人がいるだけで嫉妬して
…自分の気持ちに今更気付いて、涙を流すなんて。
「…ハンカチ、洗って返すから…泣いていい…っ?」
「わぉ。クールなカンナちゃんがまだ泣くなんて以外だわ」
からかうように笑っている真弓を睨んで、またハンカチで顔を隠した。
スイをの事を考えれば考える程、涙が流れるのはどうしてだろう。
いつの間にあたしは
「ねぇ、カンナ」
「…ん?」
「スイくんのこと好きでしょう?」
こんなにもスイを想っていたんだろう?