I LOVE YOU ?
「…きっと、最初から好きだったのかもしれないわ」
噂が耳に入るうちに気になっていたのかも。嫌だったら告白されても逃げられたのにあたしはしなかった。
『ずっと前から、気になってたんだ。付き合ってほしい』
好きと言われてもいないのにね。
本気で好きになるなんて、思ってもいなかった。
「…あたし、信じるの今回で最後にするの」
「スイくん?」
「…そう。次に約束も守ってくれなかったら、浮気して裏切ったら……」
携帯をキュッと握りしめて真っすぐ真弓を見つめた。
あたしの決意を見届けてほしいから。
「…本当に別れるわ」
目を大きく見開く真弓にあたしは見つめたまま。
これがあたしに出来ること。
ねぇ、真弓。
そんな顔しないで。
あたし、自分のすることに間違ってるなんて思わないの。
真弓がそんな泣きそうになることは、ないのよ。
「…カンナが決めたなら何も言わないわ、あたしは。でも…」
真弓はあたしの携帯を握り締めている手を包み込む。