I LOVE YOU ?
一瞬の沈黙。
真弓もあたしも視線を絡ませるだけ。
…迎えにいく?
誰が?
…好きって伝えにいく?
誰が?
気付いたら渇いた笑いをだして呟いていた。
「…あたし、そんなキャラじゃないわ」
いくら自分の気持ちに気付いたからって、わざわざあたしから行こうとは思わない。
それに時間が欲しいと言ったのは向こうだし。=待っててほしい。でしょ?
だったら、待ってなきゃ。
…それに、確かめたい。
この一週間で、あたしに対してどれだけの誠意を見せてくれるのか。
「ま、カンナはそーゆー子だったわね」
「…"子"って…。あたしが子供みたいじゃない。もう20歳よ」
「わかってるわよー。でもさっきの泣き顔は高校生の恋愛をしてる感があったわ〜」
「…馬鹿にしてるでしょ」
ふふっと小ばかにしたように笑う真弓に、あたしも思わず笑みを零す。