I LOVE YOU ?
こうゆう時、どうしたらいいのかイマイチわからない。
下手に上手いこと言っても傷つけてしまうかもだし。逆ギレされても困る。
真弓はそんなことしないと思うけど。
「ごめん。ヤキモチだわ」
「…んーん。いいよ。話聞いてもらったし。でも、今は逢いたくても逢える距離にいないわ」
「そうね。……はぁ…。やんなっちゃうわ。次会うときは虐めてやろうかしら」
そこから真弓のちょっとした惚気を聞いて、あたしたちは次の授業に向かった。
…ねぇ、真弓は『逢いたいときに逢える距離にいるからいい』って言ったけど、そうかな?
あたしは、真弓たちのが羨ましいわ。
だって、離れててもお互いが相手を強く想ってるじゃない。
幸せ溢れる愛を、持ってるじゃない。
あたしなんか"逢える"距離にいるだけで、"心"の距離は離れてるのよ。
…あたしが一方的に好きなだけ。
「カーンナ?どうしたの」
「…あたしも真弓が羨ましいなって」
「えぇ?何いってんのよ」
…本当羨ましい。
離れててもメールをくれるのが、愛されてるってわかる。
スイは、あたしと離れてても何も感じないのかしら。
やっぱり、あたしだけが好きなのかな。
結局、一週間手元の携帯は一度もスイからの連絡は鳴ることなく過ぎてしまった。
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