I LOVE YOU ?


焦っている様子のスイに、多分のんびりしている女。

感心したのはスイがあたしとした約束を忘れてなかったことだけで、後はもう、呆れた。



やっぱり、その程度だった。



「あの子、クール過ぎてスイには合わないよぉ。スイにはぁ、私みたいのが1番お似合いだよぉ?」

「俺はっ、カンナだけな…」

「それにぃ、身体の相性も誰よりもずっと良いしね」


たった一枚の扉の奥で、透き通ってるわけでもないのに、何をしているかなんて分かっちゃうあたしはどうしたらいいの?



「だからさぁ、セフレ止めるなんて言わないでよぅ」

「ばっ!痕つけんなよ!」

「ばれて捨てられたら私が拾ってあげるよぉ、勿論、お礼は身体でねっ」

「ふざけんなっ、マジで。カンナ来るから早くしろって!」



――あたしは、スイの部屋のドアのぶに手をかけて



「ちゅーしよぉ?」

「しないっつーの!」

「じゃ、私も退かないからぁ」



――何の合図もなく、扉を開けた。
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