I LOVE YOU ?
やっぱり、ね。
もう、そう思うしかなかった。
「信じる」なんて馬鹿みたいなことしなければ良かったわ。
「…カ、ンナ……」
「あらぁ〜…早速ばれちゃったぁ」
ベッドに押し倒されているスイに、下着姿でスイに馬乗りをしている女。
ベッド付近にはスイのストライプのポロシャツに、女の着ていたであろうミニスカとTシャツが散らばっていた。
ヤる寸前、だったのかしら。
そんなこと、気にする必要はないけれど。
「…ごめんね、お邪魔したみたいね」
「ちがっ…!カンナ違うんだっ」
女のところから抜け出してスイはあたしの目の前まで来た。
「…あたしが来る前なら何やってても良かったんだ。見せ付けたかった?あたしに」
「誤解だっ、本当に何も…」
「…それとも、この一週間連絡をしなかったのも、あたしを本気で捨てるつもりだったからかしら」
「カンナ!!」
「…別に、捨てるなら捨てればいいわ。この世にあたしを愛してくれる男なんて五万といるんだから」
スイが何かを言っていてもあたしは聞く耳を持たなかった。持てなかった。いや、違うか。
持ちたくなかったんだわ。