I LOVE YOU ?


スイの目をしっかりと見て問い掛けると、スイは目を伏せて「…ごめん」と頷いた。


もうスイの言葉だけじゃ信じられなくて、行動で示してほしかった。


なのに、貴方は違う女といた。あたしじゃない違う女と。

……悲しかった、心が泣いていた。


別れるときめたのに結局あたしはこうしてスイが近くにいて、スイの隣にいるの。


――離れられないのよ。


もう…。


「…スイがいないと、寂しい…」


スイがいないと駄目なの。


「…ずっと、あたしだけを…見ててほしい…」


スイ以外の人なんて、駄目なの。



「…ずっとずっと、一緒にいたいの…」


あたしの隣は、スイじゃなきゃ駄目なのよ。




泣くことなんか何一つないのに、自然と瞳に涙が溜まる。



「…カンナ。泣くなよ…」

「……っ…スイの所為よ…」


泣くなんて…スイの事を想ったときだけよ…。
< 48 / 61 >

この作品をシェア

pagetop