I LOVE YOU ?
「おーい、カンナ聞いてる?」
一緒にご飯を食べていたスイがあたしの目の前で手をヒラヒラさせる。
それに気付いてあたしは食べ終わったお弁当を片付けながら返事をした。
「…スイはもう講義ないけど、あたしはあるから。先に帰ってていいよ」
「いや、カンナは以外と抜けてるから忘れてたとか言って来なさそう。だから待つ」
「…1時間もどう……」
どうやって待ってるの。
口にしようとしたのを止めてあたしは溜め息をついた。
スイなら1時間くらいどうってことない。ウロウロしている女の子に片っ端から声をかけるに違いないわ。
スイならそれくらい簡単だから。
あたしはお弁当を鞄にしまい席を立つ。同時にスイもあたしの後を追うように席から立った。
「…何でついて来るの」
「カンナと居たいからじゃん」
「…あたし、もう講義始まる」
不意に唇を奪われた。
柔らかいスイの唇があたしのをなぞるようにキスをする。