I LOVE YOU ?


「……結婚しよう、カンナ」


一つ、二つと涙の雫が繋いだ手に落ちる。


初めて、幸せだと感じた。


「…あたしがスイと結婚するの?」

「え」


ただ笑って"そうだよ"って言えば良いだけなのにスイは何故か深く考え過ぎたみたいで可笑しなことをぶつぶつ話す。



「…?え、"結婚するの"?じゃなんて言えば……結婚しなさい?結婚しろ?」

「…………」

「あ、分かった………かも」


ひらめいたのか正座に座り直してスイは口を開いた。


「…結婚してください。カンナさん………?」

「…………………ふっ…」

「…え、違うの!?」

「ははっ!今プロポーズならもらったわ」


出た答えがあまりにも呆気なくてつい笑っちゃったわ。

あんなに真剣に考えてたのに「結婚してください」って。しかもクエスチョン付き。


「…俺、カンナが声出して笑うの初めてみた…」

「…そう?」

「それほど俺は自分勝手なことしてカンナのヤキモチしか考えてなかったんだな…」

「…スイは馬鹿だから仕方ないんじゃない?」
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