I LOVE YOU ?
「嬉しい……めっちゃくちゃ嬉しいっ!!!!嬉しいよっ!!カンナーっっ!!」
「わっ…わかったから静かにしなさいよ!夜遅いのよっ」
「だってこんな嬉しいこともう一生ないと思うんだ!!マジで嬉しいよーーっ!!」
"嬉しい"を連発するスイに自然とあたしの頬も緩んだ。
スイの首に腕を回すと勢いよく離れるスイ。
…何よ。こっちからやるとアンタは逃げるの?
アンタからあたしに抱き着くのは良くてあたしからは駄目なの?
冗談じゃない。
もう一度スイに手を伸ばすとまた一歩下がられて、再び同じことをすると同じように逃げられる。
…なんなの。
「…何で逃げるのよ」
「え、あ。いや…そのー…何と言うか…」
「…何聞こえないハッキリ言って正直に話しなさいよ」
「き、今日はカンナ良く喋るな…」
「…話反らそうとしてんじゃないわよ」
もう一度詰め寄るとスイは大袈裟に後退した。
……本当になんなの。さっきまでの喜びは何だったの。
…むかつく!!