I LOVE YOU ?
=堂々浮気彼氏
スイはモテる。
誰にでも分け隔てなく愛想が良いし、いつでも笑顔だし。
誰が彼女になっても完璧にお似合いになる。たとえブスだっとしても。………多分。
ただ、コイツから
「…カンナ、締めすぎ…っ」
「…うる、さい…っ」
有り余ったエロさと
「…スイ……も、ちょ…ゆっくり…っ…」
「え?あ、ごめ、俺の携帯だ。鳴ってるの。ちょっと待って」
「……っぁ…」
「はいはーい。おっ、美咲じゃーん。どーしたの」
浮気性を全て取れればの話だけれど。
なんなんだコイツは。
1時間ミッチリ勉強して、待たせると悪いからと思って走って行けば他の子とイチャイチャして。
そのくせ、あたしと会えば他の子の頬にキスしてから、のほほんとした顔をしながら抱き着いてきたスイ。
しかも、スイの家に着くなりキスされるわ、服の中に手が侵入してくるわ。
お前は性欲に満ちた猛獣か。
結局、されるがまま、まだ少し明るい6月の夕方の空に照らされながら、あたしはスイと深く墜ちる。
何度も何度も
熱く、奥深くまで。