華火

『どうした?顔がわらってないぞ!』

痛みを感じた頬。

『お前は笑ってるほうが似合うよ。

 それに、せっかくの祭りなんだから

 楽しまなきゃ損だろ♪』

顔を上げた私の前には、

私の頬をつねって笑う翼。

そんな些細なことで、

私の気持ちは軽くなった。

少し沈んだ美玲の顔。

かなしい気持ちとうれしい気持ちが交互する。

< 8 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop