世界が二つ在ったなら




「ね、梨乃はどう思う?」




これは、最後の記憶。


有亜(アリア)との最後の会話。



有亜は私の幼馴染。



それこそ、私が信頼してた子。




「んー?そうだね・・・・」




有亜とはよく二人で話してた。


いろんな場所で。




「なんかさぁ、結局全部無駄なんだよね。」




有亜は優しく微笑んだ。


凄く、全て分かったとでも言うように。




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