素直な気持ち
それが私と俊との出会いだったんだ。

「俊、紹介するね。この子は、井原菜緒ちゃん。」

愛華にいわれ、私は軽く会釈をした。

「俺は、清野俊。愛華、まさか菜緒を・・・」

えっ?

愛華がなに?

「何いってんの!こんなかわいい子、餌食にしないわよ」

えじき?

ってなんの?

「餌食って?」

私は、疑問に思ったことを口に出した。

「菜緒は気にしなくていいよ!」

ていわれても・・・

余計に気になるんだけど・・・

「よぉ。童顔!」

この声は・・・

「何が童顔よ!純!」

堀野純。

私の幼馴染。

純は、1組らしい。

「どうみても童顔じゃねーかよ」

「もぉ!うるさい!」

純は笑いながらクラスに戻って行った。

愛華のほうをみるとジーッと私を見ていた。

「な、なに?」

私は、おそるおそる聞く。
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