天使&小悪魔×私

入学式とその後…

ザワッ…!!
あぁ…またか。このざわめきってだいたいかっこいい人々が出て来るパターンだな…
と、思った時自分の目を疑った。
「ぁ…あの人って…」
前にいたせいかも驚く…
「神様って…いじわるだ…」
なんたってぇ!!今朝バスで会ったあの人だもん!!ありえないよぉ…
この時初めて、ひとめぼれしたんだ…と気づいた…
「新入生代表、佐藤翔汰」
ふぅ~ん…「さとうしょうた」っていうんだぁ…
入学式が終わってから教室へ…
あの佐藤翔汰って人とおんなじクラスになり…隣の席。よしぃっ!!話しかけるぞぉ!!ふぅ~…。3…2…1…せぇのぉ…!
「あのさぁ…」
「!!!???」
くそぉ!!先手をうたれた…まぁいっか。
「ねぇ…きいてる?」
「はっ!!ぅ…うん!!きいてりゅよ!」
うわぁ…しまったぁ…かんだ…
「かわい~名前は?」
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぉ…おい!!あたし人生でかわいいなんていわれたことないぞ!!!???
「ぁ…ありがとぅ…」
「へ?今なんて言った?」
「だ!!だから!!ぁりがとぅって…」
顔が熱いよぉ~!!!!!絶対赤くなってる…
「なぁ…お前俺に惚れてんだろ」
…!!!!!な!!なんで!!??気付かれた!!??
「ほら…こっち来いよ…」
声がエロいぞ!!!コイツめぇ…
ってか!!!今、ここ、教室だから!!何考えてんのこいつ!!??
私のひとめぼれはたった2時間の間に一瞬にして消え去った。
「なぁ…なぁってば!!」
……ムシムシ!!!
!!!!!!!!!!!!!!???????????
「!!!???」
私がびっくりするのも当たり前、後頭部に手をまわされ、鼻が触れるか触れないかの距離にあいつの顔。
「ふんがふごご…!!!」
別に口を塞がれてないのに声が出ない。
もぅ…やだぁ…みんな見てんじゃん!!!
そう思い目をつむった時…
ふっ…とあいつが離れて行った…
もう!!!なんなのよぉ!!!!
「おい!佐藤!!どこ行くんだ?」「ちょっと…」「だから…待て!!」
先生の声うるさいよぉ…大声出すなってぇ…
…私は居づらい空間の中に閉じこめられたままだった…



< 2 / 3 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop