思う空*運命の人
「離してやれ…」
「は?な、何言ってんの、お前。てか誰だよっ!!」
「だから、離せって言ってんだよ!!!」
バコッ
「ウッ!!」
私の腕を掴んでいた男が倒れた。
そして謎の男が私を隠すように前にたった。
謎の男の背中しか見えないが身長は多分180センチ位あるだろう。
髪の色は…黒?
そんな事を思っていると
「なんだテメェ、ナメたことしてんじゃねーぞっ!!!」
倒れた男の友達が謎の男に殴り掛かった。
危ないっ!!
シュッ
バコッ!
思わず瞑っていた目を開けると全員倒れてる。
この人がやったの?
まさかね…
と思って彼を見ると
バチッ
目が合った。
のに目が逸らせない。
何でだろう…
吸い込まれそう。
それは多分彼の目が綺麗な蒼色だったのと、
真っ直ぐな目をしていたから…
まるで何もかも見透かされそうな、そんな目だった。
この時はまだ、貴方が住む世界なんて知らなかった。
でも、きっと貴方と私は出会う運命だったんだよ…