思う空*運命の人
そして私達の前に黒の車が停まった。
「乗れ」
彼に言われ戸惑いながらも乗った。
謎の男は私の隣に乗った。
車の中は誰1人喋んなかった。
隣を見ると、真っ直ぐ前を見ている謎の男。
さっきは暗くてよく見えなかった顔がよく見える。
凄くかっこいい。
色は白いし、筋の通った鼻、切れ長の目、まとめれば整っている。
これはモテるな。
うん。
髪の色は黒なのかな?
でもちょっと茶っぽい。
そういえば名前知らないよね?
こう言う時って聞くべきかな?
どおしよ…
うぅーん、と考えていると
「安彩龍也(アンザイタツヤ)だ」
謎の男が急に言ったのでびっくりして
「えっ!?」
聞き直してしまった。
「俺の名前だ」
「あ、はい!私は高峰美羽です!!」
つい大きな声で言ってしまった。
彼がフッと笑って
「さっき聞いたぞ」
あっそおだった!!
恥ずかしい…