思う空*運命の人


私が恥ずかしくて俯いていると、

「家どこだ」

彼が言った言葉で体が固まった。

どおしよ。
嘘言おっかな。


あっ、そおだ!!

「あの、ここで平気です」

これなら大丈夫でしょ。

なのに…


「ダメだ、家までだ。住所教えろ」

手強い。

「本当に平気です。家近くなんで」

「なら別にいいだろ。教えろ」

んーーーーーっもおっ
しつこい!



もお、はっきり言おう!
うん、それがいい!


「嫌です」


「あぁ゙嫌だぁ?何でだ」

なんかちょっと怖いんですけど…


「家に帰りたく無いんです」
また言っちゃった

「ハァ、理由は聞かないがどおすんだこれから。行くとこ無いんだろ、どうせ」

ウッ痛いとこ突くな。
まぁ事実だけど。





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