思う空*運命の人
5.倉庫
倉庫の前には2人の男がいた。
龍也さんを見るなり頭をさげ「お帰りなさい、龍也さん」
「あぁ」
やっぱ凄いな。
しかも、さっきよりも声が低いような気がするんだけど…
すると立っている男の茶髪の方が私に気付いたらしく、物凄く驚いている。
「あ、あああの龍也さん。おお女がいますけど、どうしたんですか!?」
もう1人の方も、口がパクパクとして魚見たい。
「あぁ、さっき拾った」
拾ったって、なにそれ。
拾ったって言うより、無理矢理連れて来られたんだけど。
あっ、自己紹介した方がいいのかな?
「あっあの高峰美羽です。夜遅くにすいません!」
ペコッと頭をさげた。
「いえいえ!!全っ然大丈夫です!」
凄い勢いで否定されびっくりしたが、いい人だなと思った。
「さっきはすいませんでした。失礼な事を言ってしまって…。龍也さんが女を連れて来るなんて初めてなんで、つい…」