「今、私が描く一つの物語」
入学式。




平凡で、いたって普通で、


可愛くもなければ綺麗でもなくて


不細工って訳じゃぁ、ない。



ドジで、バカで運動音痴で。



成績も、中より上くらい。



どちらかというと
リーダーって訳じゃなくて・・・




「陽菜!」



ガッチリ括った二つ括りを
左右に揺らして、
私の元に走って来たのは
小学校からの親友の千春。



「1-6、南校舎4Fだってー。
 早く行かなきゃ、、」



新品のピッチリした長い
スカートを下に引っ張って。
急かすように腕を擦った。








 


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