「今、私が描く一つの物語」
コソッと囁いた千春は既にあたしの前を
堂々と歩いて行ってしまっていて。
慌てて立つと後の知らない女の子は
咋に<早く>という顔をして。
あたしは軽く俯いて
千春の後ろをぺたぺた、と
踵を付けながら歩いた。
[1組] [2組] [3組]・・・・
ついさっき貰ったプリントには
学校の全体図が描かれている。
「4組は、3F、、?」
ダンッと一気に階段を駆け上がり
またぺたぺたと歩いて。
「あった。。。」