また、いつか。
もう、サッカー部の姿はなくただ一人残ってシュート練をしている部員だけの姿があった。
少し、彼を見ていると彼に男女4人が近づいてきた。
彼らの姿を見ていると、とてもうらやましく見える。
ここからでも今が楽しいのが、目に見えている。
私には、あんなことできない。
例え、今が楽しくても……
後は、寂しい思いだけが残ってしまうから。
だから、私はあんな青春ドラマのようなことはしたくない。
いや、できない。
必ず、別れが来てしまうから。
そんなことをキミたちと出会うほんの数十分前は思っていた。
人間って、
たった数十分前の出来事が
急に人生を変えることができるみたい。
楽しくない人生を歩もうとしたとき、
いつしか楽しい人生への扉を
人間は、すぐに開けるのだ。
私の場合は、
あと数十分後に目の前にある
楽しい人生への扉を開けることとなる。