また、いつか。

いきなりのことで、戸惑ってしまう。

「だってさ、多分同じクラスになるだろうし」

「なんでそんなことわかるんですか?」

「うちの学校は、寮生がほとんどなんだ。で、俺ら1年3組だけが家から通ってるんだ。だから、この様子だと寮生じゃなさそうだからってな」

「そうなんですか……」

そういうことだったのか。

でも、お嬢様学校なのに寮生っているんだ。

日本って変なの。

「お母さん、一緒に遊んでもいい?」

「いいけど、お勉強もするのよ?」

「はあい」

ということで、私の夏休みがスタートした。

これから、最高の仲間と出会い

最高の夏休みを過ごすこととなるとは、

このとき何も思っていたなかった。

ただ、友達が居ればいいや。

そんな感覚だけだった。

まだ、このときは……。
< 18 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop