また、いつか。

「5人とも中学一緒なの?」

「うん、まあ」

「舞ちゃんと雅弥くんは、幼稚園からここだよね♪」

「ああ。他は、中学からだよな」

「そうなんだ♪」

なんとなく、みんなの出会いの経歴がわかった気がする。

「で、意気投合してこれからここが俺らのたまり場イコール“いつもの場所”にしようぜってことになったわけ」

洸太が、私の質問をあっさりまとめてくれた。

「けど、こうやってたまるのは夏休みとか長い休みしかないわよね。結局、みんな部活とかでほとんど会えないし」

舞は、少し寂しげな顔をしながらつぶやく。

「確かに。…あ、俺明日から地区予選始まるからほとんど来れないかも」

「私も。インターハイの関東大会が迫ってるからゆっくり話せるの今日くらいかな。勝ち残れば、全国大会まで行くし」

「私もコンクールあるし……」

「俺のインターハイは、終わったけど…まだ大会も残ってるし」

洸太以外の人たちは、部活で行けないらしくものすごく申し訳なさそうな表情を浮かべている。
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