また、いつか。

夕御飯を食べ、自分の部屋にあるベットにダイブした。

「デートか…」

天井を見上げながらつぶやく。

デートって言われて少しびっくりした。

けれど、どこか引っかかる。

なんとなく、カズの雰囲気に似ている気がする。

中心にいてみんなをまとめて、けどちゃんと周りを見ている。

たった会って2日しか経ってないけど、そんな気がした。

重ねてみたら、自分が悲しくなるだけ。

わかっている。

わかっているから、なんだか心が寂しくなる。

とにかく、明日は楽しもう。

―――――ジリジリッ

気が付いたら目覚まし時計がなっていた。

「私、寝ちゃったのか」

「ハル~!!いつまで寝てるの、早く起きてきなさい」

お母さんが1階から叫んでいる声が聞こえる。

「もう、起きてる!!」

私は、急いで階段を下りた。

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