pure love
「んー…」周りの雰囲気はそうせざえるおえない。
「分かったよ//亮太、こっちに椅子持っといで」
「うん!!」亮太は嬉しそうに自分の席から立ち上がって片手で椅子を私の隣に持ってくる。
ヒューヒュー
もちろん私はちゃかされる。そんな雰囲気もまた悪くなくて。
みんなは私たちの席の周りに集まりはじめた。
私ははずかしそうな顔をしながら亮太の顔を見た。
「よろしくお願いいたします」亮太は丁寧に私に挨拶する。
「あ、こちらこそ…//」私は机に置かれたお弁当を片手で抱えておかずを掴んだ。
「はい」ここはあーんなんて甘いことを言うのだろうけど12歳の私にはそんな恥ずかしいことはできるはずもなく"はい"という一言で終わらせる。
亮太はそれまた幼稚園児のようなそんな顔をしながら口を開けて私がおかずを入れるのを待つ。
おかずが口に入った途端おーっという声が響き渡る。
「おい!!市川!!あーんって言えよ!!」安川が突っ込んでくる。
「なんでやねん!!恥ずかしいわ!!」
今でさえみんなに見られて緊張していてしたこともないことをやっているのに恥ずかしいことだらけだ。
そのあとも繰り返して行った。いつの間にかギャラリーは10人以上居て、私たちは注目の的だった。
でもなぜか途中で市川は下手くそだとかいって安川に箸をとられた。
その日のことはすぐに広まりみんなに聞かれた。
「亮太にあーんってしたんやって??愛海やるなー」
私はあーんなんて言ってない!!あーんっていってたのは安川だ(笑)