pure love
夏と話し込んでいると段々近づいてくる足音。
「ごめんな、めっちゃ待ったな」亮太だった。そして亮太の隣には谷口が居て夏はそれに驚いたのか嬉しいのか童謡しているのかは分からないけれどその場で突っ立っている。固まった顔をして。
「うん、大丈夫やで。それより夏、大丈夫?」私は夏の顔を除き混む。
「ちょ、ちょっと!!」夏は私を引っ張って二人から離れる。
「ちょっと!なんで博也が居るんよ!!」
「知らんよーいいやん!!一緒に帰るチャンスやん♪」私は笑顔で返したけど夏は私を睨んでいる。
「市川…??」
「あ、はい!!」私は亮太に名前を呼ばれて振り向く。
「帰ろっか」笑顔でそんなことを言うなんて反則だ。また私はあなたに惹かれてしまう。
「うん…」私は恥ずかしそうに返事をした。
「あ、坂見が見えたから博也連れてきた。野球部でよく知ってんの博也やろ?」夏はまだ固まっている。
「坂見、送るわ。」
「え…あ…」夏は私の顔を見てくる。
「ちょ、夏!!返事しーや!!」夏ははっとして谷口に返事をした。
「え、あ、うん。」
「そっけないなーほんまにー」にやにやしながら夏に話すと叩かれた。
「じゃあ、谷口ちゃんと坂見のこと送ったりや」亮太はそう言い谷口は頷いた。亮太が歩きだしたので私は夏に手を振って彼の後ろを着いて行った。