pure love
市内学習が再開し、私は真っ先に亮太の隣へ行った。
「亮太!」わたしが亮太の名前を呼ぶと優しい笑顔を向けてくれた。
「愛海どうしたん?」
「さっき、夏が愛海んとこ来てな!谷口と今日ずっとメールしてるらしくて!一緒に遊ぶことになってんて」わたしは夢中になりながらさっき夏から聞いた話を亮太に話す。
「え?そうなん!?あいつらめっちゃ進んでるやん!俺、博也から話聞いてないし。後で聞きに行こ」亮太はニヤニヤしながら話していた。
「で、二人で遊ぶの恥ずかしいらしくて、愛海と亮太と四人で遊びたいらしい!いい?」
「全然ええけど、二人で遊んだらええのになあ!絶対二人でもいけるわー!まあ最初やから俺等がサポートしてあげよっか!」わたしは笑顔で彼に頷いた。
時間が経つのは早いもので空は赤色に染まりつつあった。
初めのスタート地点で全員が集まり、先生から連絡事項を聞き、解散となった。
「愛海~~」夏は私のもとへ走ってきた。
「夏ー!楽しみやね!」私がそう告ると顔を赤らめて頷く夏。
「野球部どーしたんかな?」野球部は噴水のところで集まって話をしている。
「さぁー?なんかあったんかな?」夏と私は大人しくその場で待つ。
しばらくすると亮太が歩いてきた。
「あ、亮太!」わたしは亮太の顔が見えると手を振る。亮太は笑顔で走ってきてくれた。
「2人ともごめん。今から練習入った。ほんまごめんな?博也がまた遊びたいって言ってた」亮太は夏へその言葉を告げる。
夏は嬉しそうに頷く。
「じゃあ俺、行くわ。気つけて帰りや」
亮太は野球部の元へ走って行った。
私と夏はゆっくり家路へ歩いて行った。