pure love
亮太と夏のやりとりが終わって亮太は私の隣に来てくれた。
「待った?」
「うん、待った!」私が笑いながら言うと彼も私の大好きな笑顔で笑ってくれた。
「練習遅かったな。」
「ちゃうねん!終わってたんやけど、先輩らが帰してくれへんかってん。先輩の遊びに付き合わされてたんやで?」亮太が必死に説明するもんだから私は笑ってしまった。
「ほんまやで?!」
「別に嘘やと思ってないよ!亮太がめっちゃ必死に説明するからおもしろかった!」
「市川ひどいー怒ってると思ったし」
「なんで怒るねん!まあ、待ちくたびれたし、そこでムスッとしている坂見さんは怒ってましたけど」夏と谷口は二人とも照れているのか全く喋っていない。
そういえばこの間谷口と夏が一緒に帰ったときもほとんど喋らず帰ったと夏が話していたのを思い出した。
二人とも大好きやのに、恥ずかしくて話せないんや。夏なんか、亮太と蹴りあいできるのに。夏が可愛らしく思えた。
「亮太、あの二人全然喋れてない。愛海、谷口とそんなに喋ったことないからフォローして!」私は小さな声で亮太に伝えた。
「うん、分かった!」私と亮太はOKというように頷いた。