pure love

休み時間になり私は葵と二人で喋っていた。
少しして亮太が帰ってきた。

「亮太、大丈夫?」

私は心配だったので亮太の顔を除きこんだ。

「えっ?あっうん、全然大丈夫」
亮太は笑顔で答えてきた。

「鼻血とか本間、恥ずかしいし」

「誰もそんな目で見ないって」

そう答えると亮太は自分の机に目を向けた。

「これ…、市川が書いてくれたん?」

プリントを手にとり驚いた顔をしていた。

「うん、そうやけど驚きすぎ」

私は亮太に微笑んだ。

「だって嬉しいもん、めっちゃ」

そう言いながら亮太はそのプリントを眺めていた。
あの時、亮太の瞳に吸い込まれそうになった。

なんで?なんで嬉しいの?
そんな疑問と自分に向けてくれた笑顔がとてもうれしくて自分まで笑顔になったのが分かった。
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