pure love
朝、教室に行けば、みんなに亮太のことを言われた。
「昨日はほんまずっと愛海―愛海―って嘆いてたで。聞いてるこっちが恥ずかしいくらいやったわ」

私、本間に亮太に好かれてるな。ありがとう、亮太。

「あっ!市川!!」みんなで話していると入り口から私の名前を呼ぶ声が聞こえてくる。

「亮太!!おはよう!」亮太は自分の席に荷物を置いて私の席まで走ってきた。

「そんな走らんでも。愛海逃げへんのやけど」笑いながら話すと亮太は顔をゆがませる。私は不審そうな顔をしていると、私の隣のあいてる椅子に座った。

「俺はすっごい心配やったから。」
「そっか。ありがとね?愛海は大丈夫!もう完全復活したから」亮太は安心したかのような表情で微笑んだ。

「市川、今日一緒に帰ろう?」亮太の一言、一言にドキドキさせられる。

「うん、待ってるね。」亮太は納得したかのように自分の席に戻っていった。
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