pure love
「ほんまや!えっ、じゃあどうしたん??」
「マンションのロビーに名前の一覧あったから、市川のとこ全部ピンポンした。」その言葉にまた胸が苦しくなる。確か市川は全棟で3.4件あったはず。

「そんなことしてくれん?ありがとう。嬉しい」
「まさかの市川ビンゴしたの最後やったからな!俺、ほんまマンション違うとこかと思った。ほんでな、一個、おっちゃん出てさ、愛海?誰やねん知るか、お前誰や!言われてびっくりしてぶちってきってしまった」

一生懸命に私の家を探してくれた。きっといろんなとこにインターホンを鳴らすなんて、緊張すると思う。私ならできない。

でも、亮太は諦めずに探してくれた。すごくうれしかった。また嬉しくて涙が出そうだった。

「ありがとう、亮太。いっぱい言っても足りひんね」亮太にそう言うと私の頭をポンポンとしてきた。

「俺な、ほんまに市川のこと好きやわ。自分でもこんなに必死になってるのに笑っしまった。」
「亮太…愛海も亮太のこと大好き。昨日本間に会いたくて会いたくて仕方なかった。今日会えて本間に嬉しかった。」亮太は微笑んでくれた。そして昨日の出来事を私に話してくれた。

「昨日な、・・・・」亮太…。こんなにも私のことを笑顔にしてくれてありがとう。側にいてくれてありがとう。
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