pure love

epi10

期末テスト一週間前になり、一週間部活は一時、停止で帰りはいつものように団体で帰っていた。

「あ、亮太やん!」一人の子が前を友達といた亮太の名前を呼んだ。

「おう!えらい団体やな!」亮太は後ろ向きで歩きながら私たちと会話する。

「いつもやでー!亮太遊びに行くん?」
私が聞くと、「うん!」と頷く。

「ちゃんと勉強せな知らんでー」

「愛海、ほんま彼女ってかおかんやん!」みんながケラケラと笑う。

「てか、愛海に会ったんやし送らなあかんのちゃん!?」
「え!?いや、ええよ!亮太遊びに行って!」でも亮太は二人の友達に何か声掛けして亮太はその場に立ち止る。

「ほらー愛海、亮太待ってくれてるで?」
「いや。ええって!言わんでええよ!」私は申し訳ない気持ちでいっぱいだった。私を優先してまで、友達と遊ぶことを犠牲にしてほしくなかった。

だから私は、「今日は一緒に帰れへん!」そう言って曲がり角を曲がって逃げてきてしまった。
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