pure love

「んー」少し唸りながら目をうっすら開ける。

「亮太！」私は反動で亮太に駆け寄った。
「愛海…い、いった！」デコを押えながら痛みを訴える。

「あーよかった。お前、死んだかと思った!」原田もその場に座り込む。

「お前が押してくるからやんけ！俺も死んだかと思ったわ！」私は涙が眼から落ちてきた。それに気づいた亮太はびっくりして私の手を握った。

「ごめん！ほんまごめん！大丈夫やから！泣かんといて」
「だって…だって！！愛海もまじで、亮太死んだと思った！」

「本間に！お前、愛海のこと泣かせんなよ！」夏も横で目をうるうるさせながら亮太の体をたたく。

「な、なんでお前も泣くねん！」
「いや、ビックリしたんやもん！」どうこう言ってるうちに先生を連れてきた琴音が戻ってきた。