pure love
亮太が先生と去っていき、残った私たちはしんみりとしてしまう。

「愛海大丈夫?」みんなが優しく声をかけてくれる。

「うん…」
「ってか、原田お前なにしてん?!危うくあいつ死ぬとこやったんちゃん?」夏がちょっと怒ったように言う。

「いや、亮太もふざけてたみたいやし、両方悪いと思う。でも、やっぱ原田むかつく!!」私はそう言って睨む。

「いや、ほんまごめん。反省します。」
「お願いやから危ないことせんとって。めっちゃ心配やねん。」私がそお言うと原田もかなり反省しているようだった。

「はいはい!落ち込んでたら亮太も帰ってきずらいやろし、行こう!原田、部活ちゃんと来いよ!」琴音がさらっと言ってくれる。

その日はとりあえず心配すぎて、部活でもずっとぼぉーとしていた。帰ってきても上の空だった。
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