pure love
「えっ?!あっ、ぼーっとしてた」
「何考えてたん?」
夏が私をからかうように言ってくる。
「いや、何かドキドキするねん。」
「何に?」ニヤニヤする夏が怖い。
「夏、顔近い!!」
「あーごめんごめん」夏が私から顔を離す。
「で、誰のことよ?」
「んー。亮太…」
急に恥ずかしくなり下を向く。
「やっぱり亮太か。うん、やっぱりか…」夏は考えるように腕を組ながら独り言をはいている。
「な、何でやっぱりになるんよ?!」
「あんたらが両思いって有名やで」夏の言葉にびっくり。
「えっ?両思い?ちょ、ちょっと!!!両思いちゃうし!!まだ好きか分からんし!!」
全力で否定する。