pure love
「何でそこまで否定するんよ」
あーあ。亮太振られたか…とさっきから意味不明なことばかり発言する夏。
「ちょっと、夏!!」
「ん?」
「振ってないし!!」
「だって愛海が全力で否定するんやもん」
「う、うん…だって夏、意味不明やもん。」
「好きなんやで!!亮太のことが好きなんよ、あんたは。」
野球部の方を見る。亮太が声を出して頑張っている姿が見える。
「やっぱり好きなんかな…」
夏の方を見る。土に゙亮太゙と書きながら夏が答える。
「好き以外何があるんよ。あんな楽しそうに毎日二人で喋って。」
初めて気付いた。私は亮太に恋をしていることを。まだ始まったばかりの恋の冒険。