pure love

「何でそこまで否定するんよ」

あーあ。亮太振られたか…とさっきから意味不明なことばかり発言する夏。

「ちょっと、夏!!」

「ん?」

「振ってないし!!」

「だって愛海が全力で否定するんやもん」

「う、うん…だって夏、意味不明やもん。」

「好きなんやで!!亮太のことが好きなんよ、あんたは。」

野球部の方を見る。亮太が声を出して頑張っている姿が見える。

「やっぱり好きなんかな…」

夏の方を見る。土に゙亮太゙と書きながら夏が答える。

「好き以外何があるんよ。あんな楽しそうに毎日二人で喋って。」
初めて気付いた。私は亮太に恋をしていることを。まだ始まったばかりの恋の冒険。

< 16 / 150 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop