pure love
隣で一緒に居てくれた葵に「行っておいで」と言われ、窓側で外を見ている亮太の側にかけよった。
「亮太…」
亮太は私の声に気付き振り向いた。
「はい」さっき作った鶴を亮太に渡した。
「あっ!!ありがとう」亮太の顔がくちゃっとなる。
「ううん」
そう言うと、亮太は微笑み自分の席に帰っていった。私は葵のいるもとへ急いで戻った。
「どうやった?」
葵が私の二の腕を突っついてくる。
「ちゃんと渡したよ」
「亮太なんて?」
「いや、普通にありがとうって」
「なーんや。期待してたのに〜」
「葵っ!」
葵がケタケタ笑う。