pure love
『読んで』と言う前に一年二組のドアが開いた。
二人は一斉にドアの方に目を向けた。
「夏!」
入ってきたのは夏だった。
「お前、何してん?」
「いやー教科書忘れてさ〜」
「お前が教科書とりにくるとはまた珍しい…」
亮太はそう言いながらさっきの絵の続きを書き出した。
「お、お前!亮太!」
そんな姿を見て私も笑わずにいられなかった。
「ちょっとーー愛海!何笑ってんよ〜」
「いや〜低レベルな戦いやなって(笑)」
「「こいつと一緒にするな!!」」
二人が声を合わせて言ってきた。
「また、息がピッタリな(笑)」
三人は流れに乗って笑ってしまった。